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Gattaca

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こんにちは。kevinです。

友人に薦められて、映画「ガタカ」(アンドリュー・ニコル監督作品) を観ました。
1997年に公開された15年前の映画ですが、結論から言うと傑作でした。(以下、軽いネタバレがあるかもしれませんのでご注意を。)

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ストーリーはこちら (Wikipediaより引用)

* * * * *

出生前の遺伝子操作により、生まれながらに優れた知能と体力と外見を持った「適正者」と、「欠陥」のある遺伝子を持ちうる自然出産により産まれた「不適正者」との間で厳格な社会的差別がある近未来。
「不適正者」として産まれた主人公ヴィンセントは、子供の頃から「適正者」のみに資格が与えられている宇宙飛行士になることを夢見ていた。ヴィンセントはDNAブローカーの仲介で、事故により脚の自由を失った元水泳金メダル候補の「適正者」ジェローム・モローの生体ID(血液や指紋など)を買い取り、生体偽装によりジェロームになりすまし、宇宙局「ガタカ」の局員となる。努力の結果ついにヴィンセントは念願のタイタン探査船の宇宙飛行士に選ばれるが、出発間近に上司が何者かに殺された事件現場で「不適正者」ヴィンセントのまつ毛が発見されたことから正体発覚の危機が訪れる。

* * * * *

僕はSFが大好きなのですが、もうホントにドツボにハマりました。観た次の日にもう一度観てしまいました。
僕の中で、今までで一番素晴らしいと思った映画は「ショーシャンクの空に」なのですが、見事この作品が一位に輝いてしまいました。素晴らしい映画に順位なんてつける必要はありませんが笑

上記のストーリーにもあるように、この作品は出生前の遺伝子操作、所謂「デザイナー・ベビー」が普及した近未来のお話なのですが、SF好きとしてはこの辺りの設定だけでそりゃもうストライクなわけですよ。ズルいです笑
でも単に設定だけが面白い作品ならわざわざこんなレビューを書こうとは思いません。この映画には思わずレビューを書きたくなるような要素がたくさんありました。

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まず、この作品において一番重要であると思われる「人間讃歌」のメッセージ。
遺伝子操作を受けずに生まれた「非適格者」の主人公が、「適格者」にしか決して許されない宇宙への切符を手にするというこの作品からは、「人の可能性や未来は、遺伝子(先天的な要因)では決まらない」という強いメッセージを感じます。
主人公は、「適格者」であるジェローム・モローになりすまして宇宙を目指すわけですが、その「最高の遺伝子」を持ったジェロームでさえ、事故で脚の自由を失うという「運命」や「未来」からは逃れられなかったのです。
また、この作品では他にも「遺伝子操作を受けて生まれた適格者の弟に水泳で勝つ」というシーンや、「遺伝子操作を受け、性格まで完璧であるはずの人間が殺人事件を起こす」という描写など、「遺伝子で人間の全てが決まるわけではない」と訴えかけるような監督の主張が至る所に見え隠れしています。

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この作品の魅力的な部分はこれだけではありません。美術設定やカメラワークも本当に素晴らしいものでした。
SF映画といえば、派手なCGやエフェクトを駆使した「非現実感」をウリにしている作品も多いのですが、この作品ではそういったものをほとんど使っていません。
また、この作品は「NASAが選んだ現実的な映画」の第一位に選ばれています。このことからもこの作品のセンスの良さが伺えます。
ディテールに拘った美しい美術のセット・設定・デザインと、それを効果的に捉えるカメラワーク、キャスト達の無機質な演技などがこの作品の「SF的感覚」を支えており、映画のどのシーンを切り取ってもPCの壁紙に使えてしまえるくらい、本当に描写が美しいです。いつかロケ地を訪れてみたい。
センスさえあればCGなんて使わなくても素晴らしいSFは作れるのだということを心の底から感じました。

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また、「非適格者」の主人公ヴィンセントと「脚の自由を失った適格者」のジェロームの「男の友情」というテーマも胸を強く打ちます。
あまり書くとネタバレになってしまうので控えめに抑えますが、自由を失ったジェロームにとって、ビジネスの関係とはいえ自分の身体を利用して夢を目指すヴィンセントは、自分の分身とも呼べる存在であったはずです。生きることに無関心であったジェロームが、ヴィンセントによって生きがいを見つけていく様子や、ラストシーン付近のジェロームの心理を想像すると色々と物思いに耽ってしまいます。

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この記事の冒頭で、僕が今まで観た中で素晴らしいと思った映画は「ショーシャンクの空に」であると書きましたが、この作品も根幹にあるのはこういった「人間讃歌」や「男の友情」の視点であり、やはりメッセージ性の強い作品というのは本当に良いものだということを再確認するいい機会となりました。どちらの作品も、是非観て頂きたいです。
ちなみに、タイトルの「ガタカ Gattaca」のスペルに使われているG・A・T・Cは、DNAの基本塩基であるguanine(グアニン)、adenine(アデニン)、thymine(チミン)、cytosine(シトシン)の頭文字から来ているそうです。

多分、いや間違いなくこれからも何度もこの作品を観返すことになるでしょう。気づけば長々としたレビューになってしまいました笑
素晴らしい作品に出会えた喜びを胸に、眠りにつきたいと思います。(寝ずにこのレビューを書いていたら朝になってしまった…笑)
それでは。

kevin mitsunaga


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